全塗装の費用と現実

最終更新日: 2026-08-18

車のキズを補修する整備士

色あせた愛車を新車のように、あるいは思い切って色を変えたい——全塗装は夢のあるメニューですが、料金の幅が非常に大きい世界です。相場の構造から理解しましょう。

この記事の目次
  1. 相場と料金の幅の理由
  2. 色替えの注意点
  3. 全塗装より部分で済む場合

相場と料金の幅の理由

  • 普及帯:20〜40万円。外板中心の塗装。日常車のリフレッシュ向け
  • しっかり帯:40〜80万円。ドア内側・エンジンルーム周縁など見えない部分まで、下地処理も丁寧に
  • こだわり帯:80万円〜。部品を外して隅々まで、旧車レストア級

幅の正体は「どこまで分解して、どこまで下地を作るか」です。安い全塗装はマスキング中心で境目が残り、数年で劣化が出やすい。見積もり時は金額でなく「分解範囲と下地処理の内容」を比べてください。

色替えの注意点

  • 色替えは同色より高くなる:ドア内側・エンジンルームまで塗らないと元色が見えてしまうため、作業範囲が広がる
  • 車検証・構造変更:塗色が変わったら変更手続きが必要な場合がある(色区分が変わる場合)。店が案内してくれるが頭に入れておく
  • 査定への影響:全塗装車は「事故歴を隠している可能性」を疑われ、査定でマイナスに働くことが多い。乗り潰す前提の人向けのメニューと割り切るのが基本
  • ラッピング(フィルムで色を変える)という代替手段もある。剥がせば元に戻り査定影響が小さい一方、施工費は全塗装と同等かそれ以上のことも

全塗装より部分で済む場合

  • 色あせがルーフ・ボンネットだけ:劣化しやすい水平パネルのみの再塗装(各4〜10万円)で見違えることが多い(ルーフの記事ボンネットの記事
  • ツヤが欲しいだけ:磨き+コーティング(3〜10万円)で戻るケースは実際多い(磨きの記事)。塗装劣化か汚れの蓄積かの見極めが先
  • クリア剥げが始まった段階:早期ならパネル単位の再塗装で止められる。全体に広がる前に

「全塗装しかない」と思っていた車が、磨きと2パネル塗装で蘇るのはよくある話。まず現状診断から入ってくれる店に相談してください。

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