プライバシーガラスとフィルムの違い
「うちの車は最初からガラスが黒いから、フィルムはいらない」。よくある誤解です。純正の黒いガラスとフィルムは、似ているようで役割がかなり違います。上に貼る意味があるのか、を整理します。
プライバシーガラスの正体
ミニバンやSUVの後席に標準装備される黒いガラス(プライバシーガラス)は、ガラス自体に色を練り込んだものです。性能の実際はこうです。
- 目隠し効果:ある。ただし夜間に車内灯を点けると案外見える
- 紫外線カット:ある程度カットするが、フィルムの99%カットには及ばない製品が多い
- 赤外線(暑さ)カット:ほとんど期待できない。色が黒いだけで断熱機能は別物
「黒いのに夏は普通に暑い」のは、プライバシーガラスが暑さ対策の装備ではないからです。
上にフィルムを貼る意味
プライバシーガラスの上への施工は、目的によって十分意味があります。
- 断熱フィルムを貼る:赤外線カットが加わり、後席の暑さが変わる。子どもを後席に乗せる家庭の定番施工
- 透明断熱を貼る:見た目の濃さを変えずに断熱・紫外線カットだけ強化できる
- 薄めのスモークを重ねる:夜間の車内可視性を下げ、目隠しを完成させる
注意は濃度の掛け算です。プライバシーガラス(透過率25〜30%程度が多い)に15%のフィルムを重ねると、合成透過率は数%になり、想像よりずっと黒くなります。サンプル確認は必須です。
こんな人はフィルム追加を検討
- 後席・チャイルドシートの子どもが暑がる、日差しで寝られない
- 車中泊やキャンプで、夜の車内を見せたくない
- ペットを乗せるので夏の後席温度を下げたい
- 荷室に仕事道具を積んでおり、防犯上中を見せたくない
逆に、見た目の濃さだけが目的なら、すでにプライバシーガラスがある車への追加は費用対効果が薄いこともあります。目的を施工店に伝えれば、「貼る価値があるか」から正直に相談に乗ってくれるはずです。
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