アルミ・樹脂パーツの修理の違い

最終更新日: 2026-08-12

車のキズを補修する整備士

軽量化のため、最近の車はアルミのボンネットやフェンダー、樹脂のバックドアが当たり前になりました。ところがアルミは鉄と同じようには直せません。自分の車の素材を知っておくと、修理の相談がスムーズになります。

この記事の目次
  1. アルミは「叩けば直る」が通用しない
  2. 樹脂パーツの修理
  3. 自分の車の素材と対応工場の見分け方

アルミは「叩けば直る」が通用しない

鉄板は叩いたり引っ張ったりで元の形に戻せますが、アルミは性質が違います。

  • 伸びた部分が戻りにくく、鉄のような板金成形が難しい
  • 熱の入れ方も鉄と異なり、専用の設備と技術が必要
  • スポット溶接やパネル接合も鉄とは別工程(リベット接合・接着など)

このため、アルミパネルは軽度のへこみでも「修理不可・交換」と判断されることが多く、修理できる場合もアルミ対応設備のある工場に限られます。デントリペアも、アルミは鉄より難度が高く対応可否が分かれます。

樹脂パーツの修理

バンパーやバックドアに使われる樹脂は、また別の修理方法になります。

  • 擦り傷・小さな変形:熱成形や樹脂溶接で修理可能。交換より大幅に安い
  • 割れ・欠け:樹脂溶接+成形で直せる場合が多いが、強度が求められる部位は交換判断も
  • 修理後は下地処理をして塗装(樹脂用のプライマーが必要で、省くと塗装が剥がれる)

「バンパー割れ=交換」と即断するディーラーに対し、樹脂修理の得意な専門店なら半額以下で直せることもあります。交換見積もりが出たら、修理での対応可否を専門店に聞いてみる価値があります。

自分の車の素材と対応工場の見分け方

ボンネットやドアがアルミかどうかは、磁石が付くかで簡単に確認できます(付かなければアルミの可能性大)。車種の仕様表やディーラーへの確認でも分かります。

工場選びは次を手がかりにしてください。

  • 「アルミボディ修理対応」「アルミ溶接設備あり」を明示している
  • メーカーの認定工場資格(輸入車や一部国産車はボディ修理の認定制度がある)
  • 高年式車・輸入車の修理実績が多い

アルミ・樹脂の修理は設備投資をしている工場ほど選択肢を多く出せます。見積もりの段階で「交換しか提案しない店」と「修理案も出す店」の差が、そのまま設備と技術の差です。

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